Power BI の”メジャー”はスライサーの値には使えない

Power BI

Power BIで絞込をする場合”スライサー”というビジュアルを使うのが便利なのですが、メジャー(新しいメジャーやクイックメジャー)はスライサーのデータフィールドに入れる値としては使えません。今回は実際の動作と回避方法をご紹介します。

スライサー全般に関しては以下のマイクロソフトのDocsを参照してください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/visuals/power-bi-visualization-slicers

この例では都道府県で絞り込込めるようにするため、スライサーのデータフィールドに 列名”都道府県”を入れています。この状態で別のビジュアルを追加、そのビジュアルのフィールドに値を追加しておくと、スライサーで選択した都道府県のデータだけに絞込ができます。

次にクイックメジャーで作った「65歳以上人口/推定人口(人)」を入れようとしてもデータフィールドにセットができません(フィールドに入りません)。

なぜかというと、Power BIの場合スライサーではクエリにある列のデータを使うため、メジャーやクイックメジャーのように列でないものはスライサーのデータフィールドに入れることができない仕様になっています。


では、メジャーのように計算式の結果をスライサーで使うにはどうすればよいかというと、クエリに列ごとに計算結果を返してくれる列を追加しておくことで回避できます。
このBIレポートの例では、65歳以上人口(2020年)というクエリと、統計人口(最新)というクエリをマージした、「マージしたクエリ」というものを作り、一番左に「65歳以上の人口比率」という列(計算式入りの列)を追加しています。

追加した列は(列なので)スライサーのデータフィールドの値として使用可能です。

マージしたクエリ>65歳以上の人口比率(これが追加した列)の2つ下に、”65歳以上人口比率” (電卓マークのもの)がありますが、こちらはメジャーなのでデータフィールドの値には使えません。

ちょっとしたことですがスライサーは使用する機会が多いので、メジャーはスライサーの値には使えないと覚えておくと良いと思います。

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